Calm breathing
独学ピアノの記録
バーナム3巻・4巻とツェルニー125のパッセージ練習曲、徹底比較
2017年05月09日 (火) 20:30 | 編集
前回の記事で、間違いがありました。両者の最大小節数は同じでした(125のほうは、見開きではなかったので、短いと思い込んでました。)。本当にすみません。
それから反響もありましたので、似た性質を持つ両者を徹底比較します。
イイネ!◎ ちょっといいね○ イマイチかも△ と記号をつけます。

バーナム3・4巻
・長さ 4~32小節(3は28小節まで)
・レベル 全音で第3過程~第4過程中盤程度(当然弾くスピードで難易度は変わる)
◎洋書版は、伴奏に合わせる楽しみがある。
△曲はいかにも指錬。
◎和音の練習も出来る。4期でいう近現代まで対応。
○シャープ・フラット7個の全調スケール様の練習あり。
・オクターブを使った和音が多い(子供には不向き)。
○タイトルと棒人間は健在。
△解説が少ない(特に洋書版)。

ツェルニー125のパッセージ練習曲
・長さ 4~32小節 17曲目に32小節のがある。
・レベル 全音で第2過程後半~第4過程終了程度(当然、弾くスピードで難易度は変わるが、アレグロ表示の多さから、終盤は難易度高めと見ている)。
◎美しい曲がある(いかにも練習な曲もある)。
○主にバロック~初期ロマン対応だが、左手の動きが多いため、今までツェルニーで言われてきた欠点が薄い。
△和音練習が少ない。
◎全曲解説付き。何のための練習かを分類した表があるため、抜粋練習にも向く。
○ 異名同音調での全調対応 (よってフラット6、シャープ5まで。)
○安い。

というところですかね。
どっちも持っているから、とりあえずどっちもするつもりですが、個人的にはツェルニー125が続けやすくなってきてます。今後どう思ったかは、また弾いていきながら感想書きます。
今、バッハ・シンフォニア2番が完成前なので、それが終わったら、今後のこととか書きたいです。

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バーナムについて
2017年05月04日 (木) 10:41 | 編集

A Dozen a Day Anthology

↑こちらを買ってみました。
ミニブック、導入書、1、2の4冊セットになっていて、音源をダウンロードできるコードが入っているやつです。音源は、伴奏と演奏が入っているのですが、演奏部分をミュートにすれば、伴奏に合わせて演奏できます。これがなかなか楽しい笑 バーナムサイト専用プレイヤーも使いやすいです。
値段も4冊セットに音源付きで3千円弱というのは美味しいです。まあ、洋書なんですが、英語苦手な人でも、日本語のタイトルは検索すれば出てくるし、日本語のバーナム書もたいして解説はないから、音源欲しい人・伴奏に合わせてみたい人はこっちがお得かも。

で、3巻や4巻、もしくはバラでミニブックから2までが欲しい場合、気をつけねばならないのが、







この違いです。
まず、一番上のやつは、旧版(CD付き)です。右上の英語の部分が3行になっています。旧版のは、3巻→日本版の2巻、4巻→日本版の3巻といったように、1つずつずれています。新版は右上の英語表記が4行(2枚目以下の写真参照)です。よく確認して購入して下さい。

そして、新版についてですが、上から2番目のが楽譜のみのやつ、2番目がオーディオ・アクセスつまり、音源を聴けるコード付き。一番下のがCD付きです。購入時は右上のマークもよく確認しましょう。CDも、LRの音量調整で伴奏のみの音源として活用できるようですから、好みや環境に合わせて選べばいいということですね。

ただ、この音源、初期設定速度は基準となる速度に大概はなっていますが、1巻くらいからやたら速いのが混じっているので、それは自分で速度調整が必要です。

で、バーナム自体の感想ですが、音源も合わせて使ってみたしたが、とても素晴らしいテクニック書だと感じました。ただ、それでも、「バーナムがトップだ!」と感じるのは2巻まででした。
というのは、バーナムの素晴らしい特徴というのが、あらゆるテクニックがバランスよく含まれているというのはもちろんですが、とりわけ「短い」「イラスト(棒人間)があるのでイメージしやすい」ということで、つまり、「効率の良さ」「とっつきやすさ」があるので使いやすいということだと思います。
しかし、3巻以降は1曲が長くなる。特に4巻にもなると、見開き2ページになってしまい、バーナムの最大の欠点(効率を重んじるにあたって、そうなってしまうのは仕方のないことですが)、「曲がつまらない」が強調されてしまうことになります。つまんなくても、4小節程度なら、最初の「とっつきやすさ」で乗り切れても、2ページもあると、しりすぼみ的にげんなりしてきます。あと、オクターブがガンガン出てくるので、子供には向かないかと思います。

なので、こうなってくると、同様の性質のものを選ぶならば、ツェルニーの「125のパッセージ練習曲」の方がいいと思いました。こちらは、それなりに曲っぽいし、125全て短い。後半は、全ての調が出てくる、美しいパッセージがある、と、僕はツェルニーの中ではトップで使いやすいと思っています。
まあ、もちろん、それでもテクニック的にロマン初期くらいまでしかカバーしてないのは、ツェルニー全般に言えることで、和音の練習はバーナムに軍配があがりますが。併用するとベストかなと思いますが、どっちか選ぶならば、バーナムを2までしたら、125パッセージかなあと思いました。バーナム4もそうですが、125パッセージもツェルニー40番程度までカバーしているので(弾く速度にもよるが)、これをしっかり終えたら、かなりのテクニックがつくと思いました。

まあ、練習曲とかしなくてもいいのですが笑
今後、余裕のあるときに、125は弾いてアップしていこうと思います。記事にはしないかもだけどyoutubeに。

追記(謝罪)小節数を数えてみると、バーナム4も、125パッセージも最大小節数は同じでした。125は見開きになってなかったので少なく見えただけでした。ごめんなさい、ということと反響もありましたので次の記事にまとめます。


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なぜバッハが必要か(練習曲としてのバッハ)
2016年09月27日 (火) 20:14 | 編集
ツェルニーを積極的に使わないという先生はいても、バッハが不必要という先生はいないようです。
なぜ、練習になる曲としてバッハがそこまで必要とされるのか、今回はまず、前回のツェルニー編とは逆に、個人的なことから話します。

まずは、ここ何年かとりわけバッハの曲が好きになったのですが、これは、多声が聴き分けられるようになったということと大きく関係していると思います。最初聴いたとき、シンフォニアや平均律とか「わけわからん曲」と思ったものでしたが今はそうは思いません。シンフォニアは、インベンションをやっているときに、「弾けそう感」を感じてチャレンジしてみたのですが、インベンションをやっている間に、3声が聴き分けられるようになっていたのだと思います。聴けないと弾けませんからね。
ということで、まず、

効果1.耳が成長する。

そして、次に、運指のこと。オーバーラッピング、アンダーラッピング、スライド、指替えなどがシンフォニアでは出てきます。シンフォニアをはじめた頃は、「軟体動物みたいなことをしなくてはならないんだな、インチキみたいな指使いだ。」と思いながらシンフォニアを弾いていたのですが、最近、他のゲーム曲などを弾いているときに、「あのインチキ運指が使える!」と思った個所がいくつか出てきました。インチキをしないと弾きにくい曲だったのがインチキのおかげで楽になるわけです笑 しかも、これ、今まで使わなかった(知らなかった)だけでインチキでも何でもないんですよね。
その結果、

効果2.運指のパターンが増え、音のつながりが滑らかになる。

個人的に感じた主なことが以上です。

次に、バッハの必要性について調べたことです。
効果1に補足.同時に複数のメロディーを聴きながら弾く練習になる。

なるほど~、です。合唱で例えるなら、他のパートにつられて自分のパートが歌えないというような状態じゃ弾けない曲ですからね、バッハは。合唱に例えると特殊な感じがしますが、そうではなく、例え右手が主旋律、左手が伴奏の曲でも、左手は自動演奏状態になっていて、自分の音が聴けてない状態というのは、気が付かないだけでよくある。そういう状態ではバッハは弾けない、というわけです。「自分の音を弾きながら、実は聴けてない」ということに気が付かせてくれるのがバッハだというわけですね。聴けてないようでは、前回の「テクニックのもとは耳にある」というところから乖離してしまいますね。そのうえ、左手が基本的に伴奏になっているような古典ソナタでもポリフォニックな動きのあるものは出てくるので、そのうちつまずくということが調べたら出てきました。

効果3.3声以上は各指の独立、強化に有用

そういえば、始終、重音や保持音を弾いている状態になるわけで、独立してないとまず弾けないですね。

こうしてまとめてみると、バッハは特殊な曲のようで、全てに応用が利く曲だとつくづく思います。

しかし、ここで1つ問題が。
いきなりインベンションを弾いて、弾けなくてピアノをやめたという話を聞いたことがあります。
やはりいきなりインベンションは難しいのかもしれないです。
インベンションに入る前に弾くといい曲集・曲は結構ありますので、そういうのを弾いてからのほうがいいのかもしれないです。曲集では、
・バッハ クラヴィーア小曲集 市田編
・Miyoshiメソード4巻~
・アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集
・プレ・インベンション
・こどものポリフォニー(旧版) →やさしいポリフォニー(新版)
・ミクロコスモス
・ピュイグ・ロジェ教本 1巻
・ポリフォニーアルバム
・たのしいポリフォニー
・ギロック 発表会のための小品集
などなどがあります。
※最初、ギロック・アクセントオン2も書いていましたが、4期の曲を網羅しているものの、バロックは3曲しかなかったもので、これ1冊では足りないと思い、リストから削除しました。
※ギロックの発表会のための小品集を、モル作さんの情報により付け加えました。
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「21世紀へのチェルニー」まとめと感想
2016年09月18日 (日) 10:43 | 編集
以前は、ツェルニーが絶対だった時期もあったようですね。今はそんなことはないですが、ツェルニーについての現状とか、他の練習曲のこととか知りたくて、「21世紀へのツェルニー 山本美芽 著」を買ってました。簡単にまとめて感想書きます。

①日本でツェルニーが使われるようになった理由、全ての国で使われているのか?
ツェルニーは、日本でなぜ広かったか→テクニックをはかるグレードとして、他にあまり教材がなかったからでもある。そして現在のような使われ方に至る。
あまり使われていない国も多い。例えばドイツでは、100、40、50が抜粋で時々弾かれるが、30はほとんど存在が知られていない。ツェルニーを使わなかったピアニストもいる。
バレンボイムはメカニック面はバッハと部分練習。リヒテルはツェルニーどころか、音階も訓練もやったことがないと明言している。
逆に、よく使われている国は、中国と韓国で30と40、中国では40番併用で24の練習曲も全部弾かされることが多い。

②ツェルニーがもつ機能
・譜読みの負担が少ない
練習曲には、スケール・アルペジオ・同音連打・和音・その他(左手・指の独立・トリル・3度・6度)が含まれているもので、どの練習曲をやっても力はつくが、ツェルニーは練習曲の中でも、譜読みの負担が少ないので、反復練習に集中できる。

③ツェルニーの効果的な利用法
・30~50を全てやるのではなく、生徒に必要なテクを見極めて抜粋でやらせる。
・1曲に1か月以上かけない(1つのことに長く時間をかけすぎると他のことが出来ない)、上手く弾けなくても2~3週間程度で切り上げて次々に弾いていれば、似たようなテクニックが出てきたときに自然に弾けるようになっている。
・短いエチュードを取り入れる
100番、110番、125番、毎日の練習曲のような短いものを取り入れることで、集中して短時間で仕上げる。

④ツェルニーに偏る問題点
・古典派に偏っている。
右手がメロディー、左手が伴奏であり、黒鍵の練習が少ない、和音やオクターブが少ない。

⑤その他、とりわけ重要なこと
・テクニックのもとは耳。弾けない問題はどこにあるのか見抜く判断力と耳がないとリズムが転んでいても自分では分からない。人の演奏を徹底して聴くことで耳が養われる。
・好きなものに対する好奇心や欲求が体を集中状態にさせる。好奇心や欲求などの感情は「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン」という脳内物質を発生させ、動物が自らの命を守るために体を緊張させるのと同じ集中状態になる。→つまり、つまらんと思うものをイヤイヤながらやっても効率が悪い。

他の練習曲として、ケーラー、クラーマー、クレメンティ、ブルグ、コンコーネ、ヘラー、ブルグ、モシュコフスキー、モシェレス、ベレンス、ベルティーニ、レッシュホルン、それから指練本として、ピッシュナ、コルトー、ブラームスが解説付きで紹介されています。

「音楽作品をエチュードとして使う」、という最終章には、ピュイグ=ロジェ教本、ミクロコスモス、Miyoshiピアノ・メソードが紹介され、平均律のプレリュードを利用する方法が書かれています。
ロシアの名ピアニストにして名教師のネイガウスは「ピアノ演奏芸術」という本で、
「1巻の2,3,5,6,10,11,14,15,17,19,20,21 、2巻の2,5,6,8,10,15,18,21,23という平均律21のプレリュードをしっかり学ぶことで、非常にためになる50の練習曲を省略することが出来るでしょう。この助言が、教育関係者の間で、ある種の不満を生むだろうことも分かっています。それでもなおこれを勧めるのです。」と述べているそうです。
また、バロック小品には、スケール・アルペジオ・5指の独立・トリルなどが音楽的な表現と結びついた高度な形で使われているという解説がありました。


さて、個人的な感想ですが、やはり、赤文字にした、「つまらんと思うものをイヤイヤやっても非効率的」というのには科学的根拠もあることから大変納得です。ツェルニー好きな人は活用し、ツェルニーが苦痛な人はやらないほうがいいということですね。

僕自身、ツェルニーは好きな曲もあるし好きでない曲もある。してもしなくてもいい、その人の志向に合わせてすればいいと思っています。ただ、やはりツェルニーは古典派(ベートーベン・モーツァルト)を弾くには、いい練習曲だと思うけれど、ロマン派を弾くにはモシュコフスキーやクラーマーをやったほうがいいと思っています。(モシュコフスキー20は以前音源を聴いて、自分でも2曲やってみたけれど、テクニック面の網羅のされ方、曲想の美しさもなかなかでした。)
でも、それ以上に、これを読んだ感じも含めて、やはりバロックは重要だな~と。バロックはかなりオールマイティなんじゃないかということを思いました。自分でも、2声3声の聴き分け、弾き分けをするための過程で、懸命に他の人々の演奏も聴いてまわり、耳が育ったということを感じています。

この記事だけじゃ当然まとめきれないので、気になる人はぜひ本を読みましょう笑(まわしものではありませんw)
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初級から中上級まで網羅した「Miyoshiピアノメソード」
2016年08月23日 (火) 00:01 | 編集
独学ということもあって、色々と不備はあることを自覚していたから、何か軸のようなものが欲しいとずっと思っていた。そんな中で、出会ったのが「Miyoshiピアノ・メソード全12巻」。あの三善晃先生の創られたピアノメソッドだ。
ピアノ教則本というのは、導入期には選びきれないほどたくさんの種類があるが、大概は導入~初級の段階で終わる。まあ、大概はレッスン受けている人だから一般的にはそれでいいのかもしれない。
でもまだ、初級~中級初期くらいなら教本の選択肢は多い。ブルグ25だのル・クーペだのプレ・インベンションなどのテキストとして使いやすい練習曲・曲集も多いと思う。その後はちょっと厳しくなってくるが、それでもソナチネ・インベンションくらいのものはあるし、短い練習曲を併用も出来る。
問題は、その後、インベンションか、インベンションが終わったあたりくらいだと思う。ツェルニー40は敬遠気味だし、そうなると、シンフォニアくらいしかなくなってしまう。
別にテキストがなくても構わないという人はいいけれど、あくまでも自分の場合は、何か軸があったほうがやりやすいと思った。

そして、ちょうど、三善晃先生の曲にはまった昨今、Miyoshiメソードなるものがあると知り、導入期~平均律くらいまで網羅していると分かって、少しづつ巻を集めていた。
PTNAによると、1~4巻はいわゆるバイエルレベルらしい(PTNAステップの導入から基礎5にあたる)。ただ、1~3巻は、連弾がほとんどのため、レッスン向きと思う。
5~8巻がブルグ25~インベンション程度(PTNAの応用1~応用7にあたる)。
8~12巻がシンフォニア~平均律前半程度(PTNAの発展1~発展5にあたる)。
(以下のURLを参照して書いた。)
http://www.piano.or.jp/step/piece/list/text_15.html
http://www2.sinfonia.or.jp/~klavier/piano/level/level.htm

そんなわけでまずは、ラスト3分の1にあたる9~12巻を弾いていってみようと思った。

このメソッドの最大の魅力は、全てが音楽作品であること。無味乾燥な指練とは全く違うし、三善先生の曲には、弾いてみて初めて出会う世界が、易しい曲にでもあった。
ただ、いまいちこのメソッドはマイナーなのは、教える側が難しいという理由が書いてあった。それはそうだろう、三善先生の曲は、個人のイマジネーションに依る。イマジネーションの塊のような作品集である。ぱっと聴いただけでは地味に聴こえる曲も多いから、子供ウケもしにくいだろう。
一番有名な三善先生の曲では「波のアラベスク」があるけれども、その曲を聴いても子供向けとは思いにくい。それで、ピアノ教師の人のサイトには、大人にこそもっと弾いてほしいと書いてあった。

三善晃先生の曲をじっくり聴いて顕れてくるイマジネーション、音1つ1つを奏でて、聴いて広がっていく世界観。このインタビューに、「世界の秘密を自分で発見する」と三善先生が書かれていることに今検索して気が付いたが、まさに!そんなメソードだと思う。
1つ1つがイマジネーションの世界。これこそ、今の自分が最も求めるものだと思った。テクニック的にも、全調メソードであり、ポリフォニックな動きで、指使いの勉強になるようだ。

Miyoshiメソード、連弾以外はぜひ、全曲録音に挑戦したいと思う。連弾も1人連弾とか出来ないことはないか。動画もなんとか復活したいものだ。

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