Calm breathing
独学ピアノの記録
なぜバッハが必要か(練習曲としてのバッハ)
2016年09月27日 (火) 20:14 | 編集
ツェルニーを積極的に使わないという先生はいても、バッハが不必要という先生はいないようです。
なぜ、練習になる曲としてバッハがそこまで必要とされるのか、今回はまず、前回のツェルニー編とは逆に、個人的なことから話します。

まずは、ここ何年かとりわけバッハの曲が好きになったのですが、これは、多声が聴き分けられるようになったということと大きく関係していると思います。最初聴いたとき、シンフォニアや平均律とか「わけわからん曲」と思ったものでしたが今はそうは思いません。シンフォニアは、インベンションをやっているときに、「弾けそう感」を感じてチャレンジしてみたのですが、インベンションをやっている間に、3声が聴き分けられるようになっていたのだと思います。聴けないと弾けませんからね。
ということで、まず、

効果1.耳が成長する。

そして、次に、運指のこと。オーバーラッピング、アンダーラッピング、スライド、指替えなどがシンフォニアでは出てきます。シンフォニアをはじめた頃は、「軟体動物みたいなことをしなくてはならないんだな、インチキみたいな指使いだ。」と思いながらシンフォニアを弾いていたのですが、最近、他のゲーム曲などを弾いているときに、「あのインチキ運指が使える!」と思った個所がいくつか出てきました。インチキをしないと弾きにくい曲だったのがインチキのおかげで楽になるわけです笑 しかも、これ、今まで使わなかった(知らなかった)だけでインチキでも何でもないんですよね。
その結果、

効果2.運指のパターンが増え、音のつながりが滑らかになる。

個人的に感じた主なことが以上です。

次に、バッハの必要性について調べたことです。
効果1に補足.同時に複数のメロディーを聴きながら弾く練習になる。

なるほど~、です。合唱で例えるなら、他のパートにつられて自分のパートが歌えないというような状態じゃ弾けない曲ですからね、バッハは。合唱に例えると特殊な感じがしますが、そうではなく、例え右手が主旋律、左手が伴奏の曲でも、左手は自動演奏状態になっていて、自分の音が聴けてない状態というのは、気が付かないだけでよくある。そういう状態ではバッハは弾けない、というわけです。「自分の音を弾きながら、実は聴けてない」ということに気が付かせてくれるのがバッハだというわけですね。聴けてないようでは、前回の「テクニックのもとは耳にある」というところから乖離してしまいますね。そのうえ、左手が基本的に伴奏になっているような古典ソナタでもポリフォニックな動きのあるものは出てくるので、そのうちつまずくということが調べたら出てきました。

効果3.3声以上は各指の独立、強化に有用

そういえば、始終、重音や保持音を弾いている状態になるわけで、独立してないとまず弾けないですね。

こうしてまとめてみると、バッハは特殊な曲のようで、全てに応用が利く曲だとつくづく思います。

しかし、ここで1つ問題が。
いきなりインベンションを弾いて、弾けなくてピアノをやめたという話を聞いたことがあります。
やはりいきなりインベンションは難しいのかもしれないです。
インベンションに入る前に弾くといい曲集・曲は結構ありますので、そういうのを弾いてからのほうがいいのかもしれないです。曲集では、
・バッハ クラヴィーア小曲集 市田編
・Miyoshiメソード4巻~
・アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集
・プレ・インベンション
・こどものポリフォニー(旧版) →やさしいポリフォニー(新版)
・ミクロコスモス
・ピュイグ・ロジェ教本 1巻
・ポリフォニーアルバム
・たのしいポリフォニー
・ギロック 発表会のための小品集
などなどがあります。
※最初、ギロック・アクセントオン2も書いていましたが、4期の曲を網羅しているものの、バロックは3曲しかなかったもので、これ1冊では足りないと思い、リストから削除しました。
※ギロックの発表会のための小品集を、モル作さんの情報により付け加えました。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
「21世紀へのチェルニー」まとめと感想
2016年09月18日 (日) 10:43 | 編集
以前は、ツェルニーが絶対だった時期もあったようですね。今はそんなことはないですが、ツェルニーについての現状とか、他の練習曲のこととか知りたくて、「21世紀へのツェルニー 山本美芽 著」を買ってました。簡単にまとめて感想書きます。

①日本でツェルニーが使われるようになった理由、全ての国で使われているのか?
ツェルニーは、日本でなぜ広かったか→テクニックをはかるグレードとして、他にあまり教材がなかったからでもある。そして現在のような使われ方に至る。
あまり使われていない国も多い。例えばドイツでは、100、40、50が抜粋で時々弾かれるが、30はほとんど存在が知られていない。ツェルニーを使わなかったピアニストもいる。
バレンボイムはメカニック面はバッハと部分練習。リヒテルはツェルニーどころか、音階も訓練もやったことがないと明言している。
逆に、よく使われている国は、中国と韓国で30と40、中国では40番併用で24の練習曲も全部弾かされることが多い。

②ツェルニーがもつ機能
・譜読みの負担が少ない
練習曲には、スケール・アルペジオ・同音連打・和音・その他(左手・指の独立・トリル・3度・6度)が含まれているもので、どの練習曲をやっても力はつくが、ツェルニーは練習曲の中でも、譜読みの負担が少ないので、反復練習に集中できる。

③ツェルニーの効果的な利用法
・30~50を全てやるのではなく、生徒に必要なテクを見極めて抜粋でやらせる。
・1曲に1か月以上かけない(1つのことに長く時間をかけすぎると他のことが出来ない)、上手く弾けなくても2~3週間程度で切り上げて次々に弾いていれば、似たようなテクニックが出てきたときに自然に弾けるようになっている。
・短いエチュードを取り入れる
100番、110番、125番、毎日の練習曲のような短いものを取り入れることで、集中して短時間で仕上げる。

④ツェルニーに偏る問題点
・古典派に偏っている。
右手がメロディー、左手が伴奏であり、黒鍵の練習が少ない、和音やオクターブが少ない。

⑤その他、とりわけ重要なこと
・テクニックのもとは耳。弾けない問題はどこにあるのか見抜く判断力と耳がないとリズムが転んでいても自分では分からない。人の演奏を徹底して聴くことで耳が養われる。
・好きなものに対する好奇心や欲求が体を集中状態にさせる。好奇心や欲求などの感情は「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン」という脳内物質を発生させ、動物が自らの命を守るために体を緊張させるのと同じ集中状態になる。→つまり、つまらんと思うものをイヤイヤながらやっても効率が悪い。

他の練習曲として、ケーラー、クラーマー、クレメンティ、ブルグ、コンコーネ、ヘラー、ブルグ、モシュコフスキー、モシェレス、ベレンス、ベルティーニ、レッシュホルン、それから指練本として、ピッシュナ、コルトー、ブラームスが解説付きで紹介されています。

「音楽作品をエチュードとして使う」、という最終章には、ピュイグ=ロジェ教本、ミクロコスモス、Miyoshiピアノ・メソードが紹介され、平均律のプレリュードを利用する方法が書かれています。
ロシアの名ピアニストにして名教師のネイガウスは「ピアノ演奏芸術」という本で、
「1巻の2,3,5,6,10,11,14,15,17,19,20,21 、2巻の2,5,6,8,10,15,18,21,23という平均律21のプレリュードをしっかり学ぶことで、非常にためになる50の練習曲を省略することが出来るでしょう。この助言が、教育関係者の間で、ある種の不満を生むだろうことも分かっています。それでもなおこれを勧めるのです。」と述べているそうです。
また、バロック小品には、スケール・アルペジオ・5指の独立・トリルなどが音楽的な表現と結びついた高度な形で使われているという解説がありました。


さて、個人的な感想ですが、やはり、赤文字にした、「つまらんと思うものをイヤイヤやっても非効率的」というのには科学的根拠もあることから大変納得です。ツェルニー好きな人は活用し、ツェルニーが苦痛な人はやらないほうがいいということですね。

僕自身、ツェルニーは好きな曲もあるし好きでない曲もある。してもしなくてもいい、その人の志向に合わせてすればいいと思っています。ただ、やはりツェルニーは古典派(ベートーベン・モーツァルト)を弾くには、いい練習曲だと思うけれど、ロマン派を弾くにはモシュコフスキーやクラーマーをやったほうがいいと思っています。(モシュコフスキー20は以前音源を聴いて、自分でも2曲やってみたけれど、テクニック面の網羅のされ方、曲想の美しさもなかなかでした。)
でも、それ以上に、これを読んだ感じも含めて、やはりバロックは重要だな~と。バロックはかなりオールマイティなんじゃないかということを思いました。自分でも、2声3声の聴き分け、弾き分けをするための過程で、懸命に他の人々の演奏も聴いてまわり、耳が育ったということを感じています。

この記事だけじゃ当然まとめきれないので、気になる人はぜひ本を読みましょう笑(まわしものではありませんw)
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
初級から中上級まで網羅した「Miyoshiピアノメソード」
2016年08月23日 (火) 00:01 | 編集
独学ということもあって、色々と不備はあることを自覚していたから、何か軸のようなものが欲しいとずっと思っていた。そんな中で、出会ったのが「Miyoshiピアノ・メソード全12巻」。あの三善晃先生の創られたピアノメソッドだ。
ピアノ教則本というのは、導入期には選びきれないほどたくさんの種類があるが、大概は導入~初級の段階で終わる。まあ、大概はレッスン受けている人だから一般的にはそれでいいのかもしれない。
でもまだ、初級~中級初期くらいなら教本の選択肢は多い。ブルグ25だのル・クーペだのプレ・インベンションなどのテキストとして使いやすい練習曲・曲集も多いと思う。その後はちょっと厳しくなってくるが、それでもソナチネ・インベンションくらいのものはあるし、短い練習曲を併用も出来る。
問題は、その後、インベンションか、インベンションが終わったあたりくらいだと思う。ツェルニー40は敬遠気味だし、そうなると、シンフォニアくらいしかなくなってしまう。
別にテキストがなくても構わないという人はいいけれど、あくまでも自分の場合は、何か軸があったほうがやりやすいと思った。

そして、ちょうど、三善晃先生の曲にはまった昨今、Miyoshiメソードなるものがあると知り、導入期~平均律くらいまで網羅していると分かって、少しづつ巻を集めていた。
PTNAによると、1~4巻はいわゆるバイエルレベルらしい(PTNAステップの導入から基礎5にあたる)。ただ、1~3巻は、連弾がほとんどのため、レッスン向きと思う。
5~8巻がブルグ25~インベンション程度(PTNAの応用1~応用7にあたる)。
8~12巻がシンフォニア~平均律前半程度(PTNAの発展1~発展5にあたる)。
(以下のURLを参照して書いた。)
http://www.piano.or.jp/step/piece/list/text_15.html
http://www2.sinfonia.or.jp/~klavier/piano/level/level.htm

そんなわけでまずは、ラスト3分の1にあたる9~12巻を弾いていってみようと思った。

このメソッドの最大の魅力は、全てが音楽作品であること。無味乾燥な指練とは全く違うし、三善先生の曲には、弾いてみて初めて出会う世界が、易しい曲にでもあった。
ただ、いまいちこのメソッドはマイナーなのは、教える側が難しいという理由が書いてあった。それはそうだろう、三善先生の曲は、個人のイマジネーションに依る。イマジネーションの塊のような作品集である。ぱっと聴いただけでは地味に聴こえる曲も多いから、子供ウケもしにくいだろう。
一番有名な三善先生の曲では「波のアラベスク」があるけれども、その曲を聴いても子供向けとは思いにくい。それで、ピアノ教師の人のサイトには、大人にこそもっと弾いてほしいと書いてあった。

三善晃先生の曲をじっくり聴いて顕れてくるイマジネーション、音1つ1つを奏でて、聴いて広がっていく世界観。このインタビューに、「世界の秘密を自分で発見する」と三善先生が書かれていることに今検索して気が付いたが、まさに!そんなメソードだと思う。
1つ1つがイマジネーションの世界。これこそ、今の自分が最も求めるものだと思った。テクニック的にも、全調メソードであり、ポリフォニックな動きで、指使いの勉強になるようだ。

Miyoshiメソード、連弾以外はぜひ、全曲録音に挑戦したいと思う。連弾も1人連弾とか出来ないことはないか。動画もなんとか復活したいものだ。

★手持ちのピアノ教本と練習曲集の感想と検討★その2 練習曲集編
2015年01月31日 (土) 10:15 | 編集
第2回は、全音でいうところの第2課程(初級後半)~第4課程くらいまでの練習曲集について。

「21世紀へのチェルニー」という本にある分類が分かりやすかったため、見習って、種類を「訓練重視の練習曲」と「曲想重視の練習曲」と「バランスのよい練習曲」に分けてみた。

左手練習の割合については、半分以上~全体的に伴奏以外の動きがあるものを1点、3分の1前後あるものを0.5点として計算。

お勧めは赤字。

【訓練重視の練習曲】
音楽性よりも、テクニックの習得に重点を置いた練習曲。
譜読みの負担は少ないが、退屈することもある。

ツェルニー100番
第1部の61曲は全音でいうところの第1課程後半くらいから、第2課程いっぱいくらいの難易度。
第2部は、第3課程程度の難易度。
多くの場合、第1部の61曲を修了させてから、第3課程(主にツェルニー30)に進んでいたという。
主に古典派に対応。
長所  1曲が短いので取り組みやすいことと、色んなテクニックパターンを習得出来る。
短所  左手練習の割合が前半61曲中、9曲分と極めて少ない。61曲もするのは大変。

ツェルニー20番
比較的最近発売され、人気を得ているツェルニー練習曲数冊からの抜粋練習曲集。
第2課程いっぱいくらいの難易度。主に古典派に対応。
長所  曲数が少ないので負担が少ない。左手練習の割合が20曲中、10曲分と多い。
短所  曲数が少ないので、しっかり完成させていないと、第3課程できつい。

ピアノのアルファベット ABC
昔から比較的よく使われていたル・クーペの練習曲集。第2課程の頭~中盤くらいの難易度。
長所  曲想がかなり美しい。調号の多い曲もある。左手練習の割合が25曲中、13曲分と多い。
短所  これ1冊では、第3課程に入るときに少し苦労することも。

ピアノの練習 ラジリテ
ピアノのアルファベットABCに続いて、第2課程後半~第3課程の中盤近くまで使われてきたル・クーペの練習曲集。
ABCよりは訓練要素が増えている分、曲想の美しさは減っている。左手の動きは25曲中、9曲分。
長所  ABCとのセットとして使いやすい。
短所  音階練習に多少偏りがち。  

ケーラー小さな手のための20の練習曲
第2課程いっぱいくらいの難易度。他にスケール練習をやっていない人に効果的。
長所  左手の動きが最も多い。20曲中17曲。
短所  調号がほとんどない。スケールがほとんどである。

オムニバス・エチュード1~3
黒河好子氏が15人の作曲家から選んだ練習曲集。今までの練習曲集で置き去りにされがちだった、左手の動きの多いものに注目するとともに、3・4・5の指の強化を考えて選ばれている。
長所  いろんな作曲家の練習曲があって楽しい。全体的に左手も鍛えられる。1曲が短いものも多く(4小節のものもある)、緩急がついて取り組みやすい。
短所  曲数が多いので、とりわけ1~2巻は使いづらい(そのあたりの課程でそこまで練習曲をみっちりすることは少ないと思う)。
1巻  第1課程後半~第2課程序盤くらいの難易度。左手練習の割合、104曲中、62曲。  
2巻  第2課程いっぱいくらいの難易度。左手練習の割合、77曲中36曲。
3巻  第3課程序盤~第4課程序盤くらいの難易度。左手練習の割合、69曲中47曲。

ツェルニー30番
第3課程にて、主に使われてきた練習曲集。第3課程いっぱいくらいの難易度。
主に古典派に対応。
長所  ソナタに入る前くらいまでの古典派のテクニックが十分に磨かれる。
短所  左手の動きがかなり少ない。30曲中、10曲分。「いかにも練習曲」でツェルニー・アレルギーになる人も出ていた。

ツェルニー小さな手のための25の練習曲
最近、ツェルニー30に変わって使われることも増えている練習曲集。第3課程~第4課程中盤まで使える。
主に古典派に対応。
長所  曲想が美しい。ツェルニーの中では左手の動きが多く、25曲中、10曲分。
短所  曲数の割には難易度に幅がある。

ベレンス 左手のトレーニング
左手のみの練習曲集。第3課程中盤~第4課程以上までくらいの難易度。
長所  とにかく左手を動かすための訓練になる。
短所  左手のみで主に訓練のために、退屈しかねない。

ツェルニー125のパッセージ練習曲
第2課程後半から、第4課程いっぱいまでくらいの難易度。主に、古典派に対応。
長所  左手の動きが多い。右手中心の曲の後に左手中心の曲が入っている。左手練習の割合、125曲中70曲。特に後半の曲想が美しい。1曲が短く、譜読みに時間がかからない。ツェルニー30~40の代わりとして、最有力。
短所  特になし。

【曲想重視の練習曲】
音楽的な練習曲で表現の練習になり、訓練要素も含まれている。
譜読みは練習曲の中では時間がかかる。

ブルグミュラー25
主にロマン派に対応した、人気の練習曲集。第2課程序盤~中盤以降くらいの難易度。左手練習の割合は、25曲中、10曲分。続きに、ブルグミュラー18、ブルグミュラー12がある。
長所  曲が楽しい、美しい。ロマン派の導入に適している。
短所  これだけで第3課程に入るのは少し入りづらい。

コンコーネ ピアノのための25の旋律的練習曲
歌曲の作曲家による練習曲集。第2課程中盤~第3課程序盤くらいの難易度。
長所  かなり訓練も出来ながら、曲想が美しい。第3課程入りする前のつなぎとして使いやすい。
短所  左手の動きがほとんどない。

ブルグミュラー18
第3課程中盤~後半くらいの練習曲集。主にロマン派に対応。左手練習の割合は、18曲中7.5曲分。
長所  かなり訓練も出来ながら、曲想が美しい。
短所  練習曲としてとらえた場合、譜読みが少し大変。オクターブの和音が多く、子供には不向き。


【バランスのよい練習曲】
訓練重視の練習曲より少し譜読みに時間がかかるが、曲想はなかなか良い。
しかし、バランスが良いということは、どっちつかずとも言える。

ルモアーヌ こどものための50の練習曲
第2課程いっぱい~第3課程中盤くらいまでの難易度。左手練習の割合は、50曲中。19曲。
マイナーだが評価しているピアノ教師もいる。古典派とロマン派に対応している。
長所  発表会で弾かれるような曲も何曲かある。
短所  マイナーなので参考音源が少ない。少し譜読みに時間がかかる。

ベルティーニ25のやさしい練習曲
第3課程序盤から中盤くらいまでの難易度。フランス系の旋律は、ABCやラジリテに似ている。
左手練習の割合は、25曲中、10曲。
長所  1曲が短いものもあり、取り組みやすい。
短所  少し譜読みに時間がかかる。


【まとめ】
左手がバカにならず、曲数・効率・曲想などを考えた結果としては、ABC&ブルグミュラー25→ツェルニー20→オムニバス・エチュード3巻、もしくはツェルニー25で、自分だったらするかな、というところ。もちろんそれは、全調スケールをやっているために、スケール系の練習曲はほとんど必要としないことや、他にプレ・インベンションや全調を使った曲集などに挑戦することで、かなりの練習量になるために、練習曲ばかりを大量にやる必要はないという前提である。個人によって、目的も好みも違うし、苦手テクニックも違ってくる。

もちろん、1冊を丸ごとやる必要だってないわけで。
そんなわけで、次回は、自分の弱点を知った上での「抜粋エチュード大作戦」を考案中。
★手持ちのピアノ教本と練習曲集の感想と検討★その1 テクニック系編
2015年01月26日 (月) 09:18 | 編集
気になる楽譜を集めて比較検討するのは個人の趣味と道楽であるが、こうしてまとめてみることによって、楽譜選びに迷っている人の参考くらいにはになるかも?と思って何種類かに分けて連載してみることにした。技術的な教本・練習曲集の使いやすさを主に書いてみようと思う。「個人の趣味による独断」であることは、個人ブログなのでご了承願いたい。
ちなみに、赤字が個人的に気に入ったもの。

1.全訳ハノンピアノ教本(全音)

ピアノをはじめたばかりの頃に買ったが、はっきり言って、使う気になれなかった。「はじめに」を読んで、「バカ言うな!」と思ったことがまずのきっかけである。
本「この全巻は1時間でひけます。」
Yukinagi「131ページ、60曲がかよ!たやすくそれが出来るなら、この手の本はいらんだろうよ。初心者お断りか?・・・しかも、1時間、練習時間を全て使えというのか・・・」
そして、楽譜を開いたら、音符がぎっしり詰まっている、見づらい。見ただけでお蔵入りになった。

そして、現在も使っていない主な理由として、
あまりにも、変奏の種類、移調のススメがいきなり多数で高度で、どれをどれだけやったら効果的か分からないのだ。やみくもにやるのは時間ばかりかかるのではないか?どうにも、自分では効果的な練習法が分からない。

しかし、これは「ハノン」そのものを否定しているのではない。問題は編集の仕方だと思った。

そこで、買ってみたのが、田丸信明氏編集の

ハノン 65の練習曲である。

これは、同氏の分冊のやつが評判が良いみたいだったので、新しく出ていた、1冊のやつを買うことにしたのだ。
中身は、各番号ごとにリズム変奏が3つと、移調が1つずつにまとめてある。田丸氏が、最初に必須かつ効果的だと判断したものだろう。移動も全音の2オクターブではなく、1オクターブにしてあり、楽譜がすっきりして見やすい。これだったら、毎日でも練習できそうで、目標が立てやすい。これがすっかり出来るようになったら、他の調への移調や他のリズム変奏も考えて良さそうだ。

・追記
ハノン 40の練習曲
ハノン65の練習曲のほうは、ハノンの最初の20曲しかなく、後はスケールとアルペジオが載っているのみである。
その続きも同じように見やすい楽譜で練習したい場合は、分冊の「ハノン40の練習曲」2冊の方がよさそうだ。

2.プレディーピアノ教本(全音)

細切れにされたハノンというところか。
超初心者から取り組める。
しかし、これもやはり、何をどこまでどれだけやったら効果的か、判断が難しい。いきなり、全部の調で弾いてみようと書かれていたりしたため、全音のハノンと同じ理由でやる気が出なかった。
全部しようと思うとげんなりするわけだが、ただ、自分の苦手テクが分かっている場合、抜粋して使用すると非常に効果ありと思う。

3.リトル・ピシュナ48(全音)

これは、微妙なところ。48曲が練習曲のように並んでいる。他の練習曲同様に取り組むにはいいかもしれない。
ただ、1小節ずつ転調するので、指練としては譜読みが面倒くさい。そして、何よりも個人的に、ちまちました転調がどうにも気色悪くて、耳に耐えられなかった。そういう理由で、ポリフォニー的訓練ならば、バッハを弾いたほうがいいと思った。気色悪いのを我慢すれば使えなくもないが(笑)。
全部しようとか続けて弾こうと思うと、げんなりするわけだが、ただ、自分の苦手テクが分かっている場合、抜粋して使用すると非常に効果ありと思う。


4.バスティン スケール・カデンツ&アルペジオ

スケールは、ハノンとかに載っているが、どのくらいの速さで弾けるようになったらいいかなどの、目標が欲しいと思った。そこで買ったのがこれ。これは、後ろに、バスティンで実践されている「スケール検定」(←クリックで開く)の合格基準が載っている。
楽譜もすっきりとして、とても見やすい。
導入の1オクターブのスケールとカデンツ、次に2オクターブのスケール、カデンツ、アルペジオが載っている。
バスティンの教本と併用するようになっているから、バスティンの教本というのもどういうものか見てみたいところだが、バスティンは薄くて高い。ただ、この特別編集の分冊は非常に使えると思った。
ちなみに、スケール検定は、上級になると、「スケールとアルペジオ(大阪音楽大学編)」を参考に受けることになるというので、これも買ってみた。今のところ、小刻みに目標を立てて、毎日練習出来ている。

こうして、「小刻みな達成を繰り返し、より高い目標へ」、に合った2冊が見つかった。
独学で「全調スケール」と、「ハノン」の開始である。
音源アップも、達成した記録としてはいいかもしれない。(他者が聴いて面白いものでは全くないが)。

2月4日加筆。

5.ツェルニー毎日の練習曲 Op.337

びっしり両手を使わされる。1小節ごとに区切ってあるから、指練に近い。しかし、続けて1曲として弾くことも出来る。いろんな調が出てくるから、黒鍵にも強くなる。ツェルニーらしい意地悪さは健在のため、左手含めてかなりのテクニックが磨かれる。実際に、1番の最初の方をしただけで、左手の4,5の指が動きやすくなってきた。指定テンポはとんでもないが、その40~50%で弾いても効果あり。むしろ、ゆっくりでも崩れないように弾くほうが大事だと思う。全音では、中級第4課程からになっているが、もっと前の段階で、ゆっくりやっていると、後々に左手に苦労しないで済むと思う。最もお勧めの練習曲&指練教本。
Template by 【投資信託のことなら】投信Web /

Powered by .